「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」は企業の人手不足等の課題に対応し、成長していくことを目指して行う大規模投資を促進することで、地方においても持続的な賃上げを実現することを目的とした支援制度です。


令和6年6月26日(水)より2次公募および申請受付が開始されました
2次公募の申請締め切りは令和6年8月9日(金)17:00(厳守)までとされています。
申請される方は、早めに事業計画の検討と、申請書類の準備を行いましょう。


公募内容などの最新情報➡中堅・中小企業の大規模成長投資補助金ホームページ

制度内容

引用:中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金 概要資料及び公募要領より

補助対象者常時使用する従業員数が2,000人以下の会社(中堅・中小企業等(単体ベース))又は個人

※一定の要件を満たす場合、中堅・中小企業を中心とした共同申請(コンソーシアム形式)も対象
※みなし大企業や実施する補助事業の内容が農作物の生産自体に関するものなど1次産業を主たる事業としている場合は補助対象外
補助対象要件【一般枠】
① 最低投資額の要件
・単独申請の場合
投資額10億円以上(専門家経費・外注費を除く補助対象経費分)

・共同申請(コンソーシアム形式)の場合
ー 参加者の中で投資額5億円以上(専門家経費・外注費を除く補助対象経費分)の中堅・中小企業を少なくとも 1 者以上含むこと
ー 連携による一体的な大規模投資を行い、単独より高い労働生産性向上・規模拡大を通じた賃上げを実現する連携計画を策定していること
ー 参加者が賃上げの要件を満たしていること

※その他、共同申請については留意点・注意点多数あり、詳細は公募要領P.29「(参考4)共同申請(コンソーシアム形式での申請)について」をご参照ください
 
② 賃上げ要件の達成
補助事業の終了後3年間の対象事業に関わる従業員及び役員の1人当たり給与支給総額の伸び率(年平均成長率)が、事業実施場所の都道府県における直近5年間の最低賃金の年平均成長率以上

補助事業の終了日を含む事業年度における数値(困難な場合に限り会社全体の数値)と比較
コンソーシアム形式では、全参加者がそれぞれの賃上げ要件を満たす必要あり
補助金の申請時に掲げた賃上げ目標が未達の場合、未達成率に応じて補助金返還要(天災など事業者の責めに帰さない理由がある場合を除く。事業者名は公表無し)
※各都道府県における直近5年間の最低賃金の年平均成長率は概要資料を参照

【特別枠】
上記①、②に加えて、以下の要件を満たすこと。
③  令和6年度中(令和7年3月 31 日まで)に補助事業の完了が見込まれること
※ 令和6年度中に支払い予定の経費のみが補助対象となる
補助対象経費建物費(拠点新設・増築等)、機械装置費(器具・備品費含む)、ソフトウェア費、外注費、専門家経費

※建物費は生産設備等の導入に必要なものに限る。
※土地代等は対象外
 
考えられる投資内容(例):工場の新設・増築、中古建物の取得、工作機械、最新設備を導入した物流センター
補助上限50億円(補助率1/3以内)
事業期間交付決定⽇から3年以内(補助事業終了後の賃上げフォローアップ期間は3事業年度分)
※事業期間は、最⻑で2026年12⽉末までであるが、設備等の支払い・設置は補正予算の早期執行の観点から、令和6年度(令和7年3月末)までに投資完了する事業者向けに特別枠を新設

2次公募の審査方法と審査ポイントについて

審査方法

2次公募では、1次公募と同様に、1次審査と2次審査が実施されます

● 1次審査 
形式要件(従業員数 2,000 人以下等)の適格性の確認と、計画の効果・実現可能性等について定量面での書面審査

● 2次審査 
1次審査を通過した申請者のみが対象。
外部の有識者と申請者(経営者等)による計画の効果・実現可能性等について定性面も含めたプレゼンテーション審査

※2次審査は「代表取締役社長・会長等の代表権を有している」”経営者”が出席し、説明することが必須とされています
※申請者、コンソーシアム参加者以外(外部コンサルティング会社等)のプレゼンテーション審査への同席は認められていませんが、「金融機関による確認書」を提出した申請者については、当該金融機関の担当者等の同席が可能であり、同席した場合にのみ審査で加点されます。

審査ポイント

①経営力

(ア)  社会課題や顧客ニーズの変化等のメガトレンドを踏まえ、5~10 年後の社会に価値提供する自社のありたい姿(長期成長ビジョン)が具体化されているか。その中において、高い売上高成長率及び売上高増加額が示されているか。
(イ)  市場・顧客動向を始めとした外部環境と、自社経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)等にかかる強み・弱みの内部環境を分析した上で、今後3~5年程度の事業戦略が論理的に構築され、その中で、補助事業が効果的に組み込まれているか。
会社全体の売上高に対する補助事業の売上高は高い水準か。
(ウ)  会社全体・補助事業双方の成果目標等が示され、その達成に向けて効率的に管理する体制(取締役によるガバナンス機能やステークホルダーへの情報発信等)が構築されているか。

②先進性・成長性

(ア)  ターゲットとするマーケットにおける競合他社の状況を把握し、競合他社の製品・サービスを分析した上で、継続的に自社の優位性が確保できる差別化された計画となっているか
(生産工程の抜本的改革や最新設備を導入した物流センター等を通じた高い付加価値・独自性の創出、サプライチェーンや商流の上流・下流部分を自社で構築するなど他社が模倣困難なビジネスモデルの構築、ニッチ分野における独自性の高い製品・サービス開発、厳格な品質管理などにより差別化を行い、グローバル市場でもトップの地位を築く潜在性を有している等)。
(イ)  補助事業により、労働生産性の抜本的な向上が図られ、人手不足の状況が改善される取組となっているか
(労働生産性の伸び率及び付加価値の増加額が十分に高い取組か。)
(ウ)  補助事業により提供される製品・サービス等の売上高の持続的な成長が見込まれるか。
さらに、その成長率は、補助事業の関連する市場規模全体の伸びを上回るものであるか。

③地域への波及効果

(ア)  補助事業により、従業員 1 人あたり給与支給総額、雇用が申請時点と比べて増加している等、地域への波及効果が見込まれる取組か。特に、投資により創出された利益を賃金として従業員へ還元する賃上げの計画が具体的かつ妥当であり、給与支給総額の増加額が大きく、賃上げ要件の水準を大幅に上回るものとなっているか。
(イ)  リーダーシップの発揮により、参加者や地域企業への波及効果、連携による相乗効果が見込まれるか。
(主にコンソーシアム形式の場合を想定)
(ウ)  地域の事業者等に対する経済的波及効果を及ぼすことにより地域の経済成長を力強く牽引する事業者、又は、サプライチェーンの取引先や価値創造を図る事業者との連携・共存共栄を進める事業者であるか。
「地域未来牽引企業」や「パートナーシップ構築宣言登録企業」に対する加点措置

④大規模投資・費用対効果

(ア) 企業の収益規模に応じたリスクをとった大規模成長投資となっているか
(事業者全体の売上高における設備投資額の比率が高い水準であるか。)
(イ) 補助事業として費用対効果が高いか(補助金の交付額に対する付加価値の増加額等)。
その際、現在の自社の人材、技術・ノウハウ等の強みを活用することや既存事業とのシナジー効果が期待されること等により、効果的な取組となっているか。
(ウ) 従前よりも一段上の成長・賃上げを目指す等、企業の行動変容が示されているか。

⑤実現可能性

(ア) 本事業の目的に沿った事業実施のための体制や最近の財務状況等から、補助事業を適切に遂行できると期待できるか(ローカルベンチマークの総合得点
(イ) 本事業の実施に向けて、中長期での補助事業の課題を検証できているか。また、事業化に至るまでの遂行方法、スケジュールや課題の解決方法が明確かつ妥当か。また、金融機関から計画の妥当性の確認を受けているか。
<「金融機関による確認書」の提出・確認書を発行した金融機関の担当者等がプレゼンテーション審査に同席した場合に加点措置
(ウ) 補助事業によって提供される製品・サービスのユーザー、マーケット及びその規模が明確か。
市場ニーズの有無を検証できているか。
(エ)早期に投資が実行され、確実に効果が得られると見込まれるか
(総投資額に占める令和 6年度内の投資額の割合が高い水準であるか。)

大規模成長投資計画策定のポイント

経済産業省が発表した「1次公募における各種指標の中央値(採択者、申請者全体)」は以下の通りです。
2次公募時、同様の数値となるかは不明ですが、採択を目指すうえで以下の数値を参考に成長投資計画を策定することがポイントとなります

スケジュール

公表された予定スケジュールでは、公募開始:6月26日(水)申請締め切り:8月9日(金)、1次審査・2次審査を実施し、採択が発表されるのは9月中旬ごろとされています。
成長投資計画書の作成や金融機関の確認書の取得など、時間がかかる作業が多い中、申請締め切りまで残り1か月と期間が短くなっています。

本補助金に関するご支援・ご相談

大規模成長投資補助金第2次公募の内容はいかがだったでしょうか
1次公募の採択結果では、採択倍率が約6.8倍と、非常に狭き門になっています。
短い期間の中で、公表されている公募要領と、公募概要を熟読し、採択条件としての必須事項や、重要ポイントなどを全てクリアした成長投資計画を策定する必要があります。

本サイトを運営している株式会社LIMITSでは補助金申請に関するご支援やご相談をおこなっています。
また、機械商社・設備事業者様向けに補助金を活用した設備導入等、お客様へ補助金活用の提案・申請サポートをさせて頂いております。

株式会社LIMITSの特徴

補助金制度の理解力

当社代表は、複数の商工会議所での経営相談経験により補助金制度に関し豊富な知識を持ち合わせており、事業者様のお悩みに対し明瞭・的確にお答えすることを心掛けています。

採択後から入金まで支援

当社は補助金が採択されたら支援終了ではございません。実際に補助金が入金されるまでしっかりフォローしますので、安心して事業に専念して頂けます。

有資格者による事業計画作成

中小企業の支援を目的とした中小企業診断士、認定支援機関の有資格者のコンサルタントが、事業者様と同じ目線に立って共に事業の計画を行います。


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